2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

« 待ちにまったお誕生会♪ | トップページ | 『ちゃんと泣ける子に育てよう』 5 »

2011年10月26日 (水)

『ちゃんと泣ける子に育てよう』 4

(『ちゃんと泣ける子に育てよう』…大河原美以著より)

3 感情ってなんだろう?

赤ちゃんが、ものの名前を覚えるとき、「ママ」や「まんま」など、自分がいちばん欲しいもの、欲求を満たしてくれるものの名前を覚えていきますよね。

このとき、「もの」と「ものの名前」が一致して、だんだん言葉を獲得していきます。

でも、「うれしい」「悲しい」などの感情には、ものの名前を覚えるときのような、目に見える「もの」がありませんよね。

どうやって、覚えるのでしょう?

本文を紹介します。

あゆみちゃんを、ブランコに乗せて後ろから押してあげると、きゃっきゃっと大喜びしますよね。

風が気持ちよくて、お空がゆれて、ふわふわした気分で大喜びです。

そんなとき、ママもパパも自然に「うれしいねぇ」「楽しいねぇ」と声をかけますよね。

そのとき、あゆみちゃんの身体の中を流れている喜びのエネルギーを、ママとパパが自然に感じ取って、それを言葉にして返すという相互作用が自然に起こっています。

子どもにとっては、自分の身体の中を流れているエネルギーの感じ、身体感覚と「うれしい」という言葉が結びつくという学習をしていることになります。

つまり、身体感覚が「もの」にあたり、「うれしい」が「ものの名前」にあたるのです。

だから、感情をあらわす言葉を獲得するためには、大人との相互作用がいつも必要なのです。

感情は、身体の中を流れる混沌としたエネルギーにすぎませんが、言葉と結びつくことによって、他者にそれを伝えることができるものになります。

このプロセスを感情の社会化と言います。

「うれしい」という感情が社会化されている人たちの間では、「うれしい」という言葉を使うと、その感情があらわす身体感覚を推測することができます。

それによって、共感するということが可能になるわけですよね。

うれしい、楽しい、などのポジティヴな感情が社会化されるということは、いまも昔もごく自然に行われてきていることだと思います。

子育ての中での無意識の相互作用によって、子どものポジティヴな感情は、自然に社会化のプロセスをたどるようです。

ところが、怒っている、悲しい、さみしい、不安だ、憎たらしい、などのネガティヴな感情については、感情の社会化のプロセスを自然にたどることが困難になっているのです。

ここに、子どもたちの感情の発達が危機に陥っている理由があります。

(次回「子どもの感情に気持ちを向けると、子育ては楽しくなる」につづきます)

« 待ちにまったお誕生会♪ | トップページ | 『ちゃんと泣ける子に育てよう』 5 »

まるままの本棚」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1209300/42656838

この記事へのトラックバック一覧です: 『ちゃんと泣ける子に育てよう』 4:

« 待ちにまったお誕生会♪ | トップページ | 『ちゃんと泣ける子に育てよう』 5 »