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2011年10月29日 (土)

『ちゃんと泣ける子に育てよう』 7

(『ちゃんと泣ける子に育てよう』…大河原美以著より)

6 子どもから学べばよいのです

あゆみママ「怒りや憎しみ悲しみを安全に抱えることができないっていうのは、どういう状態なんでしょうか?あゆみは、叱られると目が泳ぐので、安全に抱えられていないんじゃないかと思うんですけど…」

怒りや憎しみや悲しみが溢れてきたときに、それを安全に抱えることができないということには、軽い段階からとても深刻な段階まであります。

三歳のあゆみちゃんは、いま、ちょっとかかわりを変えてあげることですぐに改善されます。

でも、そのまま10年以上すぎてしまうと、思春期のころから、いろいろな問題としてその危機が表現されてくることにもなります。

先ほど、怒りや憎しみや悲しみや不安や恐怖などのネガティヴな感情、不快な感情に子どもが支配されているとき、子どもはとても危険を感じている状態にあるということを書きました。

ママ・パパも幼いときのことを思いだしてみてください。

子どものころというのは、あとで考えるとなんでもないようなことであっても、すごく過敏に感じて、怖かったり、不安だったりしませんでしたか?

夜、電気がついていないとトイレに行かれなかったり、外の気配がお化けに感じられたり、子どもの感じる世界は、大人に比べてはるかに想像力豊かで過敏で繊細でもろいのです。

ですから、大人にとってはなんでもないことであっても、子どもにとってはとてつもない恐怖や不安にさらされるということは容易に起こります。

これが何を意味しているかというと、適切なサポートがないと、子どもの心はとても傷つきやすいということなのです。

心が傷つくというのは、どういうことかというと、これは、脳で起こる防衛の反応なのだと思ってください。

人は、危険にさらされると、自分の身を本能的に守る力をもっています。

それが、防衛というものです。

幼い子どもが、怒りや悲しみや恐怖や不安などの強い感情にさらされたとき、子どもの身体は危険を感じますので、自ずと自分の身を守る防衛本能が働きます。

それはどういうものかというと、「感じなくなる」「封印する」という防衛なのです。

…感じていると危険な感情は、感じないようにすることができてしまうという力を人間はもっているのです。

特に幼い子どもは上手です。

ネガティヴな感情が社会化されていない子どもは、そのとき、そのときに自分の身にふりかかる感情が何なのか、わかりません。

ただただ混沌として不快なエネルギーの塊としてしか経験されません。

そのような状態になっている子どもが、自分の危険を回避するためには、「感じなくなる」「封印する」という防衛がとても便利なのです。

そして、それは「泣かないでほしい」「ぐずぐずしないでほしい」「怒らないでほしい」という親の願い、期待に応えることでもあるために、容易に達成されてしまうわけです。

このようにネガティヴな感情を感じないように防衛を働かせている子どもは、目が泳ぎます。

そういう意味で、「目が泳ぐ」というのは、「これ以上、叱らないで」とか「思いっきり泣かせて」というサインなのです。

あゆみママ「やっぱりそうですよね。どうしよう…」

あゆみパパ「うーん。俺の責任ですよね。そんなに泣かせることが大事だなんて考えてもみなかったので」

何度も言いますが、いまからでいいのです。

いまから、変えてみればいいのです。

子どもが教えてくれているのですからね。

最初から完璧に育てられるなんてことはないのです。

親にだって、完ぺきなよい親を求めてはいけません。

子どもが教えてくれて、そしていっしょに育っていくのが親子です。

子どもから学べばよいのです。

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