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2011年10月24日 (月)

『ちゃんと泣ける子に育てよう』 2

『ちゃんと泣ける子に育てよう』…大河原美以著

(著者と、パパママたちの会話形式になっています)

1 「よい子」に育てたいという願いの中で

子どもが生まれたら、よい子に育てたいって、ふつうみんな思います。

よい子に育てたいと思ったら、がまんづよい子になってほしいって、ふつうそう思います。

ところが、それが大きな誤解なのです。

ふつう、一般的に「がまんづよい子」と言った場合、感情を出さない子、つまり、すぐに泣いたり、怒ったり、ふくれたり、すねたりしない子をイメージしますよね。

そういう子のほうが、よい子って評価されるわけですから。

でも、感情を育てるってことは、感情を出さない子に育てることではないんです。

むしろ、ちゃんと感情を出せる子に育てることなのです。

ゆうたママ「でも、すぐに泣いたり、ふくれたり、すねたりされたら、困るし…。そんなふうにさせたら、あの親はちゃんとしつけていないって思われるし、いくら小さくても、ちゃんと場をわきまえたふるまいをしてくれないと…」

そう、まわりからどう見られるかってことで、親ごさんたちはとっても不安になりますよね。

自分がちゃんと子どもをコントロールできていないということは、「親としてちゃんとできていない」と評価されるのではないかって、いつも、そういう不安がつきまとうんですね。

あらたに何かを学ぶというよりは、私たち親世代ががんじがらめになっている「よい子に育てなくちゃ」の常識から自由になるというふうに、考えてもらったほうがいいかもしれません。

私たちの子育てにおける大きな誤解の一つは、大人になってから思いやりのある人に育つためには、生まれたときから子ども時代ずっと、思いやりのある子どもでいることが必要だと思い込んでいるところです。

まず、最初に子どもを育てるにあたってしなければいけない覚悟は、子どもというものは、足りないところがあって当たり前で、親に苦労をかけるものだということなのです。

あゆみママ「えー?そうなんですかぁ。私、小さいときからいつも『まわりの気持ちを考えなさい』って言われてきたから、幼い子どもでも小さいときからまわりの気持ちを考えられる子が、大人になってからも、思いやりのある子になるのだと思い込んでいました」

生まれたばかりの赤ちゃんは、二時間おきにおなかがすくと泣きますよね。

夜中でもおかまいなしに、お母さんを起こしますよね。

どんなにお母さんが寝不足でまいっていても、赤ちゃんはこの世の終わりというほどの声を上げて泣くでしょう?

そして、おなかがいっぱいになって心地よくなると、すやすやと眠ります。

この赤ちゃんの「人の迷惑かえりみず」に要求するエネルギー、これが「生きる力」の源なのです。この力を子ども時代、ちゃんと保証し続けてあげることが、豊かな心と生きる力を育てるために必要なことなのです。

実際のところ、「産後うつ」と言うような状態にお母さんが陥ってしまうと、赤ちゃんもあまり泣かない赤ちゃんになります。

生まれたばかりの赤ちゃんでも、お母さんが危機状態にあることに反応して、お母さんを気遣います。

でも、それは同時に、赤ちゃん自身の「生きる力」を弱めてしまいます。

幼いうちからまわりに気を遣う子どもは、それだけ「生きる力」がそがれていると見てあげたほうがいいくらいなのだけど、大人は子どもに気を遣ってもらうことを期待するし、そのほうが都合がよいという状況になりやすいわけです。

おっぱいやミルクをもらい、あたたかくしてもらうことで身体が心地よくなる、という毎日の繰り返しを通して、赤ちゃんは人間の心が成長していく上で最も重要な感情を獲得しています。

それは「安心感・安全感」という感情です。

助けを求めれば助けてもらえるという「安心感・安全感」です。

私たちはこの体が安心する力、安全を感じることができる力の重要さを見逃しがちですが、この感情は心が育っていくための基盤としてとても大事です。

子どもが少し大きくなってくると、「ぐずって泣いているときに、抱く」ということが、困難になってしまうのですね。

子どもの機嫌のいいときには、たくさん抱いているのだけれど、子どもがぐずって泣いているときに抱けるか、となると、抱けないママやパパが多くなっているようなのです。

この本は、子どもがぐずって泣いているとき、つまり、不快な感情のエネルギーに支配されているときに抱くということが、感情の発達のためにどうして大事なのか、ということをお伝えするために書きました。

それがどんなに大事なことなのかは、問題行動や不適応に苦しんでいる子どもたちが、治っていくプロセスを通して、私に教えてくれたことなのです。

(次回、「感情を育てるということ」につづきます)

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コメント

おはようございます♪
小さい頃自分が強いられてきたことだな~tk感じました
ですから、上の子には同じ経験をさせたくない気持ちが大きかったな~。回り道しているけど、思いっきり経験させていただいているな~┐(´-`)┌

人生の前般のまとめをいただいた感じ・・・。
サンキューhappy01

そうですよね、私も、こんなふうに育てられてきました。
いつでも育児って、育自…、自分育てでもあるんですよね~happy01

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