『ワンヴォイス ハワイの心を歌にのせて』
ハワイ、オアフ島で創立120年を誇る”カメハメハ・スクール”で、90年間続く伝統の”ハワイアン・スクール・ソング・コンテスト”。
毎年3月に開かれるこのコンテストに挑む生徒たちの姿を追った、感動のドキュメンタリー映画です
なにかハワイの自然を感じられる映画を…、と思ってレンタルショップで探していたところ、目にとまったのがコレ
ハワイの歌声って、どんな感じだろう…。
ハワイでも、母国語のハワイ語を禁じられた期間があったのですが、その悲しい歴史を乗り越え、自分たちが誇りに思っている伝統文化を継承し、世界に発信していこうということで、ハワイ語の歌を大切にしているそうです
コンクールまでの一年間を追っているので、リーダーとなる指揮者の生徒の成長ぶりや、はじめはバラバラだったみんなの心が、ハワイ語の歌詞の意味ひとつひとつを理解し、歴史と伝統を学んでいくことで、ひとつになっていく姿が見られ、感動しました
情熱が込められた歌声は、聴いている人たちもひとつにして、とても美しくパワフル
ひとつひとつの言葉を大切に、練習を重ねた生徒たちが、本番を迎えたときの表情は、幼さの残る最初のときとは別人のように、自信や愛情が満ち溢れ、素晴らしい表現者となっていて…
試験よりも、睡眠よりも大切に、毎日毎日歌を練習することで、自分が生まれ育った大地や祖先への愛情や尊敬や誇りが、しっかりと一人ひとりのなかに根づいたみたいです
私の中学、高校時代を振り返ってみても、こんなふうに学年のみんなが一丸となって取り組むことって、なかったです。
エネルギーは有り余っているのに、どこに向けたらいいのかわからなかったあの頃に、こんなふうに、自分のアイデンティティを形成するような、みんなで一丸となってやるイベントがあったらよかったのになぁ…、なんて
最近は、いじめの問題がニュースにのぼっていますが、こんなふうに、みんなでひとつのことに全エネルギーを注ぎ込むようなイベントがあったら、いじめたりいじめられている時間はなさそうです
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