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2013年5月 9日 (木)

ピアノの調律と、多崎つくると…

昨日、実家に置いてあるピアノを、調律してもらいました

子どもの頃に、私たち姉妹が弾いていたものですが、それから、もうずいぶん調律していなかったので(たまには、弾いていたのですが…)、ホコリっぽくなり、鍵盤もギスギスしていたのです。

たまに弾くくらいなら、そのままでもよかったのですが、まる子がピアノをやりたいと言い出し、弾きはじめるのに良い年齢になったので、いよいよ調律してもらう決心をしたんですね…

約束の時間より、少し遅れて実家に着くと、すでに調律師さんは作業をはじめていて、玄関には、邪魔にならない隅のところに、きちっとそろえられた黒い革靴が、置かれていました。

ピアノの置いてある部屋に入ると、作業に使うものもすべて、整然と並べられ、靴と同様、調律師さんの人となりを表しているようでした。

作業は、2時間はかかると言われたので、私は、物音を立てて邪魔をしないように、下の階で、静かに本を読むことに…。

村上春樹の最新刊、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』です…

発売初日は、書店に行列ができるほどだったと、ニュースで聞き、その日の午後に、さっそく図書館に予約を入れたところ、9番目でして…。

前作のときは、予約を入れたのが遅かったので、忘れた頃に順番がまわってきたのですが、今回は、まだ覚えているうちに、手元に届きました(笑)

ピアノを調律する空間に、はじめて立ち会ったのですが、その繊細で微妙な作業に、神聖な緊張感が漂っていて、いつもの部屋が、別の部屋のように感じられたほど…。

そんな異質な静けさのなかで、村上春樹を読むのは、悪くない時間でした

物語のなかにも、ピアノが登場しましたし…。

率直な感想は、村上春樹のなかでは、めずらしく読みやすく、真っ当な物語だった…、ということ…。

地に足がつき、一歩一歩進んでいく、主人公・多崎つくる君でした。

そして、ピアノは、たまりにたまったホコリが取り払われ、なめらかな鍵盤になり、音もクリアに生まれ変わってくれました

調律師さんっていうのは、ひとりで寡黙に淡々と、作業をこなしていく、とても特殊な職業だと、改めて感じたのでした。

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