ネット上の記事で、『小学校の授業なんか意味がないと主張する、学歴主義・塾信者の母親。その時塾講師が諭した「小学校の存在意義」が、教育の本質を物語る。』というのがありまして…。
なかなか良いお話だったので、まる子も小学生ですし、ここで紹介します。
これは、とある大手塾の入塾説明会で、一人の母親が塾講師に、こう発言したことからはじまります。
「小学校の授業なんかに、意味はないと思っている」
ちなみに、だいたい、小学生のうちから塾に通わせようとする親御さんの多くは、「小学校の授業なんて、レベルが低くて子供にとって何の役にも立たない」と考えているようです。
それで、上記の発言となるのですが、この発言を受けて、その塾講師は、淡々と自分の意見を述べるんです。
「子供が小学校の授業に参加することに意味なんかないという話ですが、僕はこれはそうではないと思います。
子供にとって、どんな教育が必要かを、一度考えてみてください。
恐らく、この塾の入塾説明会に来ている人は、子供の成績を伸ばし、良い学校にいれさせることが、良い教育であると考えていることと思います。
もちろん、私どもの塾も、成績を伸ばし、良い学校に入学させることを目的にして事業をやっているので、これが重要であると考えているのは言うまでもありません。
しかし、塾と学校は、大きく役割が異なると思っています。
塾の役割は、とにかく試験やテストの成績を伸ばすことです。
そのためのカリキュラムを組み、みっちり勉強を教えます。
しかし学校は、試験やテストの成績という限定的な要素だけを伸ばす場所ではなく、『人間的な成長機会』を与える場所なのです。
学校という社会で生きることにより、人と調和しながら生きることを学び、規則校則のなかで生活することで、秩序の成り立ちを学ぶ。
人の気持ちを感じ、社会の生き方を感じ、友情や愛情、喜怒哀楽の感情を育て、未来を生きる上で必ず必要な『自我』を築き上げる場なのです。
極論を言えば、子供の頃のテストや試験の点数なんて、将来を生きる上では、何の役にも立ちません。
皆様も、過去のテストの点数が、今の生活を左右していると感じながら生きてはいないはずです。
しかし、自我というのは、人間の根底の部分になります。
人に優しく、愛し、受け入れながら生きることができるか。
社会に優しく、愛し、受け入れながら生きることができるか。
これができるかできないかで、将来の幸せは大きく異なってくるものです。
皆様が、子供を良い学校に入れたい、試験の点数を伸ばしてあげたいという気持ちはよくわかります。
しかし、それと同じくらい、いやそれ以上に、子供の人間性を伸ばすことも重要なのです。
この塾では、試験やテストの点数を伸ばすことに全力で取り組ませていただきます。
でも、決してその表面上の数字だけで子供の成長を判断するのではなく、人間としての成長を、しっかり子供を見て、学校と協力しながら、育てていってほしいと思います」
このあと、会場にいた親御さんたちから、大きな拍手が響いたそうですよ~
全然レベルのちがう話ですが、私としては、小学校の授業についていけない、さっぱりわからない…、とまる子がなりましたら、まぁ、多少私が家庭で勉強を教えるかもしれませんが、勉強以外の得意なことを見つけるようにもっていくかもしれません
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